サッカーボールが白黒の理由

サッカーボール Tips

現在、様々な色のサッカーボールが使われていますが、サッカーボールというと白黒をイメージする人が多いです。

サッカーボールはなぜ白黒なのでしょうか。

サッカーの歴史

人類は、大昔から様々な丸いボールを蹴っていました。
例えば、南米ではアマゾンの熱帯雨林から採取した天然ゴムのボールを蹴るスポーツがありました。インディオ文明やマヤ文明の遺跡でも同様に証拠が見つかっています。
また、戦国時代の中国では蹴鞠(しゅうきく)というサッカーに似た遊びがありました。

サッカーはイギリスで誕生しました。
ゴールキーパー以外は手の使用を禁じるなどサッカーのルールが確立し始めたのは、産業革命時の18世紀後半のイギリスでした。
19世紀半ばに学校ごとにそれぞれ独自のルールがあり、手を使うことを制限する統一したルールになったのは1963年になってからでした。

現代サッカーの始まりです。

サッカーという名前

イギリスではフットボール(football)といいます。
一方、アメリカやオーストラリアではラグビーフットボールやアメリカンフットボールのスポーツがあり、それらのスポーツと区別するため、サッカー(soccer)といいます。
日本語名では「蹴球(しゅうきゅう)」といいます。

サッカーボールが白黒の理由

サッカーボールは、サッカー競技規則第2条で大きさや重さなどが決まっています。

  • 球形であること
  • 材質は、皮革か他の適切な材質
  • 外周は、68cm以上70cm以下
  • 重さは、410グラム以上450グラム以下
  • 空気圧は、0.6~1.1気圧

しかし、サッカー競技規則ではボールの色は規定されていません。

元々、サッカーボールは天然の革で作られており、茶色でした。
1930年、第1回目のワールドカップでも茶色の革製のサッカーボールが使われました。
しかし、白黒テレビが普及し始めた1950年頃、茶色の革製のサッカーボールは画面で見にくいこと、土のグラウンドでプレーしていたことなどの問題がありました。

土のグラウンドでも見分けられるように、観客が白黒テレビでもボールを見やすいようにするため、革製の茶色から人工革製の白黒のサッカーボールが生まれました。