食品の不良品は、食品事故により発生します。
不良品を見つけたときの対処方法を説明します。
食品事故とは
食品事故は、品質不良などにより本来提供される食品の質が損なわれることです。
食品事故の要因
食品事故の要因は、
- 微生物や化学物質の混入
- 異物の混入
- 容器・包装不良
- 賞味期限などの期限表示の誤記、記載漏れ
- 食品添加物、アレルゲンや誇大表示など不適切な表示
- 殺菌不十分、風味変化による品質不良
食品衛生法、計量法などの法令違反 - 賞味期限切れ
などにより起こります。
食品事故件数
新聞や各自治体などで広報された社会的影響の大きな食品事故は「一般財団法人 食品産業センター」のWebサイト「食品事故情報告知ネット」で掲載されており、2021年1月15日の1日で10件、過去1年間では754件の食品事故が全国で発生しています。
「食品事故情報告知ネット」では、食品事故に関わる商品名、製造年月日、価格、消費期限、販売年月日、製造者、回収理由・回収開始年月日・回収方法、健康への影響などの詳細な情報を過去1年まで遡って確認することができます。
社会的影響がそれほど大きくない食品事故については、各都道府県の消費生活センターと保健所が連携して消費者の苦情相談を受け付けており、事例ごとに原因調査、被害拡大防止、再発防止のために事業所に指導を行っています。
東京都の保健所では、年間の食品の異物混入やカビの発生などの苦情相談を集計しています。
平成30年度の東京都、特別区、八王子市及び町田市に寄せられた苦情相談件数は約5,000件でした。
全国の苦情相談件数では、数万件になると予想されます。
食品事故の関係機関
食品事故に関する各機関の関係図です。
対処方法
たいていの企業ではお客様センターを設けており、お客様の意見を聞く体制を整えています。
不良品を購入してしまった場合、メーカーや販売店のお客様センターに電話やメールで問い合わせし事情を伝えます。
購入日・店名、購入者の氏名・住所・電話番号などの情報を伝えると、不良品とパッケージを着払いで送るよう指示を受けます。
食品のパッケージには製造所固有番号や製造ロット番号が記載されており、製造工場、製造日、製造ラインが追跡できるようになっています。
メーカーは工場内で製造した食品にどれぐらいの不良品が発生したのかを調べる必要があります。
調査するうちに製造時の問題が判明するかもしれませんし、回収の対応を追われる事態も考えられます。
お客様センターに事情を伝え、メーカー側に過失があることが分かると、たいていメーカーからお詫びの意味を込めて買ったものより豪華な商品を送ってもらえることが多いです。
製品に不備があった場合、早めに連絡してあげる方がメーカーや販売店のためになります。
まとめ
食品の不良品を購入したら、早めにお客様センターに事情を伝えてと商品を交換してもらうのがよいです。